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あすなろ福祉会 顧問メッセージ

 法人設立に至る22年前の昭和41年、初めて知的障害者の方を雇用し、昭和50年、精神障害者の方を雇用。企業からの出発でしたが、時代の流れの中で、バブルを体験し、不景気の怖さも知り、仕事を頑張る彼等をずーっと守れる方法はないのかと思い悩んだ末、たどり着いた答えが、法人化することでした。

 昭和63年6月14日、法人設立。あれから約30年。身体・知的・精神と、それぞれ障害に違いはあっても、皆同じ人間。人として生まれ、人として育ち、人として生活し、人として老後を迎える。当たり前のことを当たり前に伝え、当たり前の生活を、一緒に送る。ただただ、差別のない施設を創りたいと思い続けてきました。

 障害があるから、社会に、親に、兄弟に甘えて生活していけばそれでいい。と言うものではない。親の亡き後、自分の力で生きていくために、必要最低限の事は、身に付けてもらいたい。本人の力にあった自立のために、目標・希望を持たせ、これまで支援をし、社会に向けても声を大にして発信を続けた時間でした。

 常に相手の立場に立って、自分に置き換えて考える。どんなに障害が重くても、社会においての事の善悪をしっかり伝え、気づいてもらえるよう、焦らず、投げ出さず、根気よくを大切にし、常に現場に身をおいてきた。

 それと、約束は守る。出来ない約束はしない。本人としっかりと向き合い、叱る時は真剣に、褒める時は、倍褒めることを心掛けてきた。

 福祉の事は何も知らなかった私が、彼らを一人の人間として尊重し、同じ立ち位置で共に悩み、物事を考えてきた。彼らは私にとって恩師である。常に、様々な問題を提供してくれる。その答えを私は一生懸命考える。その結果が今法人が運営する施設につながっている。

 これらの私の体験を通して福祉とは、人権を守るとは、どういうことなのか、次の世代に継いでいきたい。

                   社会福祉法人 あすなろ福祉会

                          顧問 浅居 茂

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